その片頭痛、我慢しなくていい|マグネシウム・ビタミンB2と、受診という選択肢

こんにちは、薬屋の凪です。

前回は、片頭痛の仕組みと、今日からできる「ゆるい予防」についてお話ししました(→「その頭痛、片頭痛かも?仕組みと原因、今日からできる『ゆるい予防』」)。

今回はその続きとして、もう一歩進んだ対策――サプリで補えること、そして「受診」という選択肢について、薬剤師の立場からお話しします。どれも、頑張って我慢するためではなく、肩の力を抜くための話です。

食事で足りないときに。マグネシウムとビタミンB2

片頭痛の予防に、ある程度の根拠が知られている栄養素が2つあります。マグネシウムとビタミンB2です。順番に、できるだけかみ砕いてご紹介します。

マグネシウム:高ぶった神経をしずめる

前回、「片頭痛のある脳は刺激に敏感で、興奮しやすい」とお伝えしました。マグネシウムは、その神経の高ぶりをしずめる方向に働くミネラルです。とくに、目がチカチカする「前兆」のある方や、月経の前後に頭痛が出る方で、効果の根拠が比較的しっかりしています。

ただ、「サプリでこの量を狙えば予防できる」と自己流で増やすのはおすすめしません。サプリで補給しようとするとお腹がゆるくなったり、他のお薬との相互作用にも影響する場合もあります。

基本は、食事から少しずつ。ナッツ、海藻、大豆製品(豆腐や納豆)、葉物野菜などに多く含まれます。サプリで本格的に使いたいときは、薬剤師や医師に相談しながら進めると安心です。

ビタミンB2:脳のエネルギー作りを助ける

片頭痛のある脳は、細胞の中でエネルギーを作る働きが、少し弱いとされています。ビタミンB2は、そのエネルギー作りを助けるビタミンです。燃料の補給をイメージしてもらうと、分かりやすいかもしれません。

研究で使われた量は食事で必要な量よりずっと多めです。安全性は高く、妊娠中・授乳中も使えるため、サプリメントで摂ることをおすすめします。ただ、効果を感じるまでに2〜3か月かかること、尿が鮮やかな黄色になること(害はありません)を知っておくと、あわてずにすみます。

サプリは、あくまでお守りや補助輪のようなもので、お薬ではありません。効果には個人差があり、合わないと感じたらやめて大丈夫です。

市販薬でしのいできた、あなたへ

市販の痛み止めで痛みをやり過ごしながら、仕事や家事、勉強を続けている方も多いと思います。市販薬で対処すること自体は、まったく悪いことではありません。むしろ、自分を助けるための立派な手段です。

ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。痛み止めを使う日が月に10〜15日以上、それが3か月以上続くと、薬そのものがかえって頭痛を起こしやすくする状態(薬物乱用頭痛)になることがあります。これは「あなたが薬に頼りすぎたから」ではなく、体に起こりうる仕組みのひとつです。

もし最近、痛み止めを飲む日が増えているなら、そんなときこそ、次の「受診」が助けになります。

「受診」という、もうひとつの選択肢

片頭痛には、市販の痛み止めとは効き方の違う、片頭痛専用のお薬があります。大きく分けて、片頭痛発作を抑える薬と、片頭痛を予防する薬があります。研究でも、片頭痛発作を抑える薬は、市販の痛み止めより頭痛が早く治まりやすいと報告されています。「市販薬ではいまひとつだった」という方が、受診して専用のお薬に変えたら、ぐっとラクになった、ということは少なくありません。

受診を考えるためのひとつの目安は、「生活に支障が出る頭痛が、月に3日以上ある」ことですが、普段から不快に思っていて気になるのなら受診しても良いと、私は考えます。

「何科に行けば…」と迷うかもしれませんが、まずは内科でも相談できますし、近くに脳神経内科や頭痛外来があれば、そちらだとより安心です。

おわりに

片頭痛とのつき合い方には、いくつもの選択肢があります。食事でマグネシウムを少し増やす、サプリを試してみる、市販薬を見直す、受診して専用のお薬を相談する。どれも、「今のあなた」に合うものから、ひとつずつで大丈夫です。

片頭痛の対策を知って、片頭痛から悩まされる頻度を減らし、一緒に豊かな人生にしていきましょう。

お問い合わせや“X”にて相談も無料で受け付けています。「頭痛が気になるけど受診してもいいラインが分からない」「おすすめのサプリを具体的に知りたい」など何でも構いません。なにか気になること・困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。

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