こんにちは、薬屋の凪です。
お盆休みが明けて、また日常が始まりました。あんなに休んだはずなのに、朝が起きられない。体が重くて、仕事に頭が向かない。そんなふうに感じることはありませんか。
先に言ってしまうと、それは気合いや根性の問題ではありません。休み明けに調子が落ちるのは、体のしくみとして自然なことなんです。
体の時計が、まだ休みモードのまま
休みの間、少し夜ふかしをして、少し遅く起きる。たったそれだけで、体の中にある時計は後ろにずれていきます。
ところが休みが明けると、体の時計は休みモードのまま、生活だけが元の時間に戻される。この「体の時間」と「社会の時間」のズレは、社会的時差ぼけと呼ばれています。
これは海外旅行の時差ぼけと同じで、追いつくまでに数日かかります。朝起きられない、日中ぼんやりする、夜になっても眠くならない。どれも、その最中に起こることです。
休みの効果は、もともと長持ちしません
「せっかく休んだのに、もう疲れている」。これもよく聞くお悩みです。
休暇についての研究をまとめた解析では、休みの間に心と体の調子は確かに良くなるものの、その効果は仕事に戻ると早く薄れていくことが示されています。
つまり、休みの効果が消えてしまうのは、あなたの休み方が下手だったからではありません。もともと、そういうものなんです。
さらに今は八月の後半。寝苦しい夜が続き、外と室内の温度差にもさらされて、知らないうちに疲れが積み重なっている時期です。休み明けのしんどさは、その上に乗っています。
今日からできる、やさしい「ゆるめ方」
戻すコツは、頑張ることではなく、「起きる時間」と「ハードル」を整えることです。ひとつだけでも試してみてください。
- 朝、カーテンを開ける:ずれた体の時計を戻す手がかりとして、いちばんはっきりしているのが朝の光です。数分、窓辺に立つだけでも構いません。
- 起きる時間からそろえる:寝る時間より、起きる時間のほうが先です。眠れなかった翌朝も、起床時刻はできるだけ動かさないでいてください。
- 初日~数日は六十点で終える:やることを一つか二つに絞って、あとは翌日に回す。予定を入れない日を、一日つくっておきましょう。
- 小さく動いてから、気持ちを待つ:やる気が出てから動くのではなく、先に少しだけ動く。この順番のほうが現実的です。
- 戻すのに一週間かけていい:体の時計は一晩では戻りません。「今週は慣らし運転」と決めてしまうほうが、戻らない自分を責めずに済みます。
それでも戻らないときは
しんどさが二週間以上続いている。眠れない日が重なる、食欲が落ちた、好きだったことが楽しく感じられない。仕事や生活に支障が出ている。
そんなときは、休み明けの一時的な不調とは別のものが重なっているのかもしれません。心療内科や精神科でなくても大丈夫です。内科でも、まずは相談できます。
休み明けにうまく戻れないのは、あなたの心が弱いからではありません。休み明けの体のしくみを知って、この一週間を少しでもゆるやかに、一緒に豊かな人生にしていきましょう。
お問い合わせや“X”にて相談も無料で受け付けています。「休み明けから体が動かない」「朝どうしても起きられない」「仕事に行きたくない気持ちが消えない」など、何でも構いません。なにか困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
ゆるめる、くらし。 
