こんにちは、薬屋の凪です。
ズキンズキンと脈打つような頭痛。光やにおいがつらく、動くと頭に響く。そんな頭痛に、月に何度か悩まされていませんか。
それはもしかすると「片頭痛」かもしれません。そして片頭痛は、きちんと理由のある体の反応です。理由が分かれば、その辛さを和らげられます。今回はその仕組みと、きっかけ、そして今日からできる「ゆるい予防」をお話しします。
こんな頭痛は、片頭痛かもしれません
片頭痛には、こんな特徴があります。
- ズキンズキンと脈打つように痛む
- 頭の片側が痛むことが多い(両側のこともあります)
- 体を動かすと痛みが強くなる
- 光・音・においが、いつもよりつらく感じる
- 吐き気をともなうことがある
痛みの前に、視界がチカチカ・ギザギザする「前兆」が出る方もいます。当てはまるものが多ければ、ただの疲れではなく片頭痛かもしれません。
なぜ起こるの? 主役は「血管」ではなく「脳と神経」
昔から、片頭痛は血管が広がって周りを刺激するから痛くなると言われています。
ただ近年では、片頭痛のある方の脳は、もともと刺激の変化に敏感にできていて、脳へのさまざまな刺激で片頭痛が起きると言われています。何かのきっかけで脳が過敏になると、脳で炎症が起こり、あのズキンとした痛みになります。光や音がつらいのも、吐き気がするのも、脳が過敏になっているサインです。
つまり片頭痛は「血管のせい」というより「敏感な脳と神経が起こす反応」。だから予防も、脳を刺激しすぎない方向で考えると分かりやすくなります。
片頭痛のきっかけになりやすいもの
片頭痛は、いくつかの「きっかけ(誘因)」で起こりやすくなります。研究でよく報告されるのは、次のようなものです。
- ストレス(緊張がほどけて、ほっとしたタイミングで起きることも)
- 睡眠の乱れ(寝不足だけでなく、寝すぎも)
- 食事を抜く・長時間あけること
- 生理など、女性ホルモンの変化
- お酒(とくに赤ワイン)
- 水分不足
- 天気・気圧の変化
水分不足や気圧の変化でも頭痛が起きる場合があります。そちらについては、「その頭痛・だるさ、水分不足かも?薬剤師が教える正しい水の飲み方」「その体調不良、実は天気のせい?薬剤師が教える気象病との付き合い方」でそれぞれ説明しているので、興味があれば覗いてみて下さい。
今日からできる、ゆるい予防
予防のコツは、「生活のリズムを大きく乱さないこと」。完璧を目指そうとしてストレスがかかるのも良くないです。できそうなものを一つだけでも取り入れればOKくらいで良いです。
- 寝る・起きる時間を、なるべく一定に:寝不足も寝すぎも引き金に。休日の寝だめもほどほどに。
- 食事を抜きすぎない:おにぎり一つでも大丈夫。長い空腹を作らないだけでも違います。
- こまめに水分をとる:脱水もきっかけのひとつ。のどが渇く前に、少しずつ。
- 軽い運動を習慣に:ウォーキングなどの有酸素運動を行うと、片頭痛の回数が減ると報告されています(効果はおだやかですが、たしかにあります)。
- 自分の「きっかけ」を記録する:頭痛の出た日に睡眠・食事・天気・生理などを軽くメモすると、あなたのパターンが見えてきます。
どれも、頑張る予防ではなく「ゆるめる予防」です。
こんなときは、念のため受診を
片頭痛の多くは心配いりませんが、次のような頭痛は別の原因がかくれていることがあります。早めに受診してください。
- 突然の、これまで経験したことのない激しい頭痛
- 発熱や首のかたさ、嘔吐をともなう頭痛
- 手足のしびれ、ろれつが回らないなど、いつもと違う症状をともなう
- だんだん強くなる、頻度が増えていく頭痛
片頭痛は、仕組みと付き合い方を知るだけで、こわさが少しずつ和らいでいきます。まずは「自分のせいじゃない」と知って、生活をほんの少しゆるめてみてください。
次回は、もう一歩進んだ対策――マグネシウムなどのサプリや、受診して片頭痛のお薬を相談すること――を、薬剤師の立場からお話しします。
片頭痛の仕組みを知り、上手に付き合って、一緒に豊かな人生にしていきましょう。
お問い合わせや“X”にて相談も無料で受け付けています。「頭痛が続く」「だるさが抜けない」「眠れない」など何でも構いません。なにか困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
ゆるめる、くらし。 
