こんにちは、薬屋の凪です。
最近、「AI依存」という言葉をニュースやSNSでよく見かけるようになりました。国内ではAI依存を専門に診る外来ができ、海外ではAIとの付き合い方のガイドラインも出ています。また、「AIに依存するのは危険」という記事やニュースを見て、「AIに話を聞いてもらっている自分は、まずいのかな」と不安になった方もいるかもしれません。
先にお伝えしたいのは、AI依存に対してよく見かける注意喚起を信じて、AIを拒絶してしまうのはかえって危険だということです。ここでは、AI依存に対する注意喚起の代表例を3つ取り上げて、その言葉の裏側を補足していきます。
①「AIは自分を肯定してくれる」
AIには、話し相手の考えに寄り添った答えを返しやすい性質があります。人は自分の意見に合う答えを「いい答え」と評価しやすく、その評価をもとにAIが調整されていることが、理由のひとつと考えられています。
でも、話を聞いてもらえたと感じることで、その場の孤独感がやわらぐことは実験でも確かめられています。AIと話してほっとしたなら、その安心は本物です。
ただ、AIの答えはあなた寄りに偏りやすいので、可能ならほかの人の意見も材料に足してみてください。
②「人のせいにしやすくなる」
同意しやすいAIと話すと、「自分は正しい」という気持ちが強まりやすいという研究もあります。でも、つらさの原因が本当にまわりにあることもあります。自分の力ではどうすることもできない問題もあります。それを認めるのは、悪いことではありません。
余裕があれば、他の人に聞いたり、AIに「客観的に見てもらう」のもいいかもしれませんね。
③「自分で決められなくなる」
注意喚起では、「AIに決めてもらわず、最後は自分で決めよう」とよく言われます。
ただ、気持ちの落ち込みが強いときは、考える力や決める力そのものが落ちることがあります。厚生労働省のメンタルヘルスのサイトでも、調子が悪い時期は、転職などの大きな決断はしないよう勧めています。
決められないのは、主体性や意思の問題ではなく、心が疲れている場合もあります。そういった時は、「今は決めない」のも、立派な選択のひとつです。
また、「自分で決めよう」と聞くと、誰にも頼らず一人で答えを出さなきゃ、と感じるかもしれません。でも心理学では、「自分の意思で選ぶこと」と「人に頼らないこと」は、別のものと考えられています。
AIに話して、家族や友人、専門家にも聞いてみて、最後に「これにしよう」と選ぶのがあなた。それで十分です。
AIは、上手に付き合えば心強い味方です。ただ、AIも人間も完璧ではありません。周りに相談できる人がいるなら、その人たちにも頼ってみましょう。思った通りの答えが来なくても、その答えが自分に必要な場合もあります。
AIへの注意喚起に振り回されず、自分にちょうどいい距離を見つけて、一緒に豊かな人生にしていきましょう。
お問い合わせや“X”にて相談も無料で受け付けています。「AIに頼りすぎていないか不安」「眠れない」「やる気が出ない」など、何でも構いません。なにか困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
ゆるめる、くらし。 